Webデザイナーって大変な仕事ですよね。要求されるスキルは日進月歩で進んでいき、競合もたくさんいて、競争も激しい。大手じゃなければ給料も安いし、労働時間も長め。それでもクリエイティブな仕事を続けていくやりがいを感じている人はいると思いますし、キャリアアップして満足な収入を得ている人もいると思います。でもちょっと疲れたから、他の道はないかなと思っている人に向けて書きます。
まずは働く会社を変えてみる
Web制作会社ってすごくたくさんありますね。どうしてこんなにたくさんあるのか不思議ですが、きっとWeb黎明期からして参入障壁が低かったからでしょうね。昔はちょっとhtmlとcssが書ければWebサイト制作を引き受けられましたし、初期投資もPCくらいですからいろんな人が参入したんだと思います。そうすると競争は激しくなりダンピングが横行して、働く人の環境はどんどん悪くなって、いつのまにかブラック企業がたくさんあるようになってしまったように思います。今、Webデザイナーとして働いているあなたがつらいのは、環境のせいなのか、それともWebデザイン自体が嫌なのか、考えてみてください。もし環境を変えることで改善できそうなら、同じ職種、同じ業界で転職するのが一番手っ取り早いです。会社を辞めることは別に悪いことではないので、追い詰められる前に転職を考えてみるとよいと思います。
独立を視野にいれる
ある程度の経験と知識がある人は、独立を視野に入れるとよいと思います。独立すれば会社員としてWebデザイナーをしているときより、大幅な収入の増加が見込めます。僕は独立したことはありませんが、友人は何人か独立して個人事業主になったり、起業したりして、ラッキーなことに皆事業がうまく行っています。ただ、この人達に共通しているのはコネがあるということです。独立する前の会社に義理を通すのは当然のマナーですが、暖簾分けのような形で独立して、そこから少しずつ事業を拡大していっています。自分の能力に自信があるのなら、独立するのは決して一部の特別な人達だけのキャリアパスではないと思っていいでしょう。
他職種に転職する
他職種に転職するといっても、まったく専門が違う職種に転職するという意味ではありません。自分が持っている知識や経験を活かせるところに転職します。例えばWebデザイナーであればAdobe製品が使えたり、htmlやcss、Javascriptがわかったりその他プログラミング言語ができることは、すごく珍しいことではないかもしれません。けれど、それが他の職種だと誰も持っていない光輝く知識になりえます。よく映画やアニメなんかで、現代の知識を持ったまま過去に行ったり、異世界に行ったりして活躍する話がありますが、Web周りの知識がまったくなくて、コーポレートサイトが2000年代後半で止まっている中小企業はたくさんあります。そういうところに限って外注の言い値でメンテナンスを依頼していたりします。そういうところに行けば、重宝されます。デメリットとしてはWebだけをやっていればいい、というわけではなくいろんな仕事もしなくてはならないことが多いということです。中小企業は兼務が多いからです。それでもIllustratorが使えればチラシのデザインができますし、ついでにInDesignが使えればカタログだって内製でデザインできます。自分のスキルの限界を少しずつ広げることでできることも増えていきます。要するにインハウスのデザイナーになるようなイメージですが、インハウスのデザイナーというのは社内に制作部を持っているようなある程度の規模の企業での職種であって、そういうところを目指すのもよいですが、もっと自分の社内における人材としての価値を上げるには、Web担当がいなくて困っているような会社を選ぶのがおすすめです。ちなみに僕はこのやり方で転職して、それがきっかけでマーケティング全般の業務経験と知識、スキルを得ることができました。僕の場合はさらに英語を足したので、外資系企業という穴場のホワイト企業に入ることができました。いずれにしても自分のスキルを最大限に活かして、自分が働きやすい仕事に就けると人生がよくなります。今の仕事がつらくて辞めたい人は、上記3つの方法を検討してみてはいかがでしょうか。
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