マーケティングと営業は会社の両輪と言われますが、どちらが調子悪くてもビジネスがうまくいきません。とはいえ何かとぶつかりがちなこの2つの部署。それぞれの言い分はありつつ、対応に苦労している人はいるのではないでしょうか。僕が実際にやって、営業と気持ちよく効率的に仕事できるようになった方法をご紹介します。
営業と仲良くなるためにマーケティングができること
もちろん最終的にはお互いが歩み寄って信頼関係を築くことができるのが最良ですが、まずはマーケティングからできることをやってみたら営業もそれに応えてくれるでしょう。
営業からの依頼は速攻でやる
僕はマーケティングと言いつつWebの管理なんかもするんですが、よくあちこちの部署から「あれやって」「これもお願い」と作業の依頼がきます。その数ある作業の依頼の中で営業からきたものは最優先でやります。ただでさえ利害が対立してしまいがちなマーケティングと営業なので、毎日の仕事で「我々はあなた方の味方である」と行動で示す必要があります。そのためには仕事をガンガンやってあげるのが一番近道です。「こんなチラシがあったらなー」「Webのここ、こう変えられない?」「SNSでこういう広告をあの地域に出してくれない?」などのリクエストに迅速に対応することで、営業は間違いなく「この人に頼めば自分達にメリットがある」と感じますし、そのうち「この人の頼みなら聞いてあげてもいいかも」って思ってくれます。
営業が動きやすい環境を整える
例えばここだけの話、営業のプレイヤーたちは上司である営業部長に縛られまくっています。CRMというテクノロジーの普及に伴い、営業の活動は丸裸にされて、自己流でなんとなくやってきた人も共通のプラットフォーム上で営業活動の報告や進捗管理をしなくてはならなくなりました。このCRMというものは通常、管理する側(この場合は営業部長)が導入を主導しますので使い方もその人たちのリクエストが反映されたものになります。でもそれだけだと営業にとってはただの「自分達で自分達の首を絞めるツール」に過ぎません。これだと結果的に営業もまともにCRMを活用しようとせず、データは最低限の報告のみ、会社としては投資した意味もなく、誰もあまり得しないものになります。なので僕はこのCRMをプレイヤーの営業達が使いやすいようにどんどんカスタマイズしました。マーケティングから提供できる情報もどんどん連携して、彼らがCRMを見るメリットを作っています。営業が動きやすい環境=営業の武器を作るということで、営業から頼られるようになります。
何か困っていることはないか尋ねる
マーケティングの立場からだからこそわかる営業の不便そうなところもあるのですが、彼ら自身にヒアリングするのも有効です。僕はたまに社内にいる営業を捕まえて少し時間をもらって、会議室で今困っていることや、こうだったらいいなと思うことなどを聞きます。もちろん中には「それはマーケティングの力ではどうしようもないですね」ってこともあるのですが、そこで出てきたことは営業ならではの視点でのボトルネックだったりして新しい発見にもつながります。ここで聞き出せたことをできる限り解決していけば営業としてはメリットになるので、さらにいろんなことを話してくれるようになります。
仲がいいって言うのは「お互いの仕事が相乗効果を生んでいる」状態
しかしここで注意です。
ただの便利な人扱いされてはいけない。
ということを覚えておく必要があります。できないことはできない、やる意味がないことはやらない、その理由をきちんと説明する。舐められては信頼関係は築けません。何かしてあげた後におざなりな態度をとったりする人は次からしてあげなくていいです。社会人としてちゃんとお互いを尊重できる人を優先しましょう。そうすれば舐めてた人も考え方を改めます。部署間の仲がいい、悪いなんて馬鹿げているようですが、仕事をする上で仲がいいというのは大きなメリットがあります。お互いの仕事が相乗効果を生んで、会社をさらに成長させる動力源になればそれに越したことはありません。両輪であるマーケティングと営業、同じ方向を向いて、速度を合わせて走っていけばよい結果につながると思います。
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