転職活動は精神的にも肉体的にも大変なことです。そんなときエージェントは面倒なことを一手に引き受けてくれる力強い味方です。とりあえず面談だけでも行っておけば、その後は専用サイトの個人ページにどんどん情報を上げてくれたりもします。気に入らなければ断ればいいし、気に入ったら選考をすすめてもらうよう依頼すればいいだけですので、登録しておいても損することはないでしょう。特に在職中の人には、効率的かつ積極的に転職活動を進めるためにおすすめします。
転職エージェントとは
テレビを見てるとよくCMが流れているので、実際利用したことがなくても存在は知られていそうな纏足エージェント。エージェントという言葉を聞くと、なんだかプロスポーツの世界だったり、外資系金融機関のヘッドハンティングだったりなどを思い浮かべてしまいますが、もっと全然身近なものです。僕はこれまで日系のエージェント、外資系のエージェントに転職活動のお手伝いをしていただいたことがありますし、クリエイティブ系、エンジニア系などの専門性に特化したエージェントなんかもあります。
日系エージェント
国内系のエージェントで僕が最初にお世話になったところは、系列の転職サイトに登録した際、エージェントにも登録するというチェックボックスがあったのに気付かずチェックしていて、電話がかかってきたのがきっかけでした。それまでエージェントを通した転職活動はしたことがなかったのですが、自分だけの活動では限界を感じていたので訪問することにしました。会社を訪問すると個室がたくさん並んだフロアがあり、そのうちの一つに案内されました。まもなく担当の方がいらっしゃって、これまでの経験や今後の希望職種、業界などのカウンセリングを受けました。かなりの量の候補を出してくれて、一件一件説明してくれます。僕は当時クリエイティブ系の職種で探していたのですが結構な数の案件、また有名な会社もいくつもありました。いずれも転職サイトには掲載されていないものです。下記に日系転職のエージェントの例をご紹介します。
■リクルートエージェント
求人紹介だけではなく提出した職務経歴書・履歴書などの書類の添削、独自に分析した業界・企業情報の提供、志望企業への推薦などさまざまな転職サポートを実施。他にもリクルートエージェント主催の「面接力向上セミナー」にも無料で参加可能。
外資系エージェント
外資系のエージェントにお世話になったこともあります。一社は友人が利用したことのあるエージェントで、紹介という形でした。ただ、友人はIT系、僕はクリエイティブ系ということで友人の担当者の方では僕の希望職種と少し担当する範囲が違うということで、別の担当者をその日に紹介していただき、面談もできました。非常にスピード感のある対応でした。希望職種や業界、これまでの経験についてのカウンセリングは日系のエージェントの時と同じですが、ここでは突然英語力を試されました。失礼ですが少し英語で質問させていただいてもよろしいですか?ということでいくつか質問をうけました。少し驚きましたが別に試験というわけでもなく、英語力についてお互いの認識が違うことによる、求人情報のギャップが生まれないようにという感じでした。こちらは大量に紹介というよりは選りすぐった案件という印象でした。下記に外資系転職のエージェントの例をご紹介します。
■アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングでは、20,000人の候補者のコンサル転職を支援してきた経験から、アクセンチュアやアビームなど企業毎の書類添削や面接対策が可能。また、もう1つの強みとして、転職実績ゆえに主に大手総合系コンサルファームとの繋がりが強い点が挙げられる。特に、デロイト、PwCなどのBIG4、アクセンチュア、アビーム、ベイカレントなどへの転職実績が豊富で、人事担当ととも繋がりが非常に強い。書類審査・面接時に独自のパイプを使って候補者の魅力をアピールするなどのプッシュが可能。
エージェントを利用するメリット・デメリット
エージェントを利用するメリットは、何と言っても勝手におすすめの求人情報を持ってきてくれるということです。転職サイトからの自動送信メールとは違い、面談をして希望を伝えた後のものですから志望度も高い求人情報が手に入ります。また非公開求人であることもポイントです。その分ライバルも少なく、選考の状況も教えてくれるのです。また、志望企業との間にエージェントが入って仲介してくれることもポイントでしょう。直接のやりとりと言うのはなかなか面倒です。メールの送付、書類の提出などいくつも選考が進んでいると混乱してきます。これを代行してくれるのですから、これだけでも在職中の転職活動には非常にありがたいことです。しかも彼らは成功報酬型で企業から報酬を得て利益を上げますから、僕達求人志望者は無料で利用できます。一方でデメリットは、多少のミスマッチも起こりうるということです。例えばエージェントは人事のプロですが、マーケティングのプロではないため、僕が実際に面接に行くと先方の求人像が僕の専門性と違ったりすることもあります。求人する側の企業の条件設定に誤りがあった場合はどうしようもないですが、そういうことも起こりうる前提で、あくまでエージェントには機会の提供をしてもらい、実際に考え、見極めて決めるのは自分だという心構えが大切かな、と思っています。
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