外資系企業での勤務で遅かれ早かれ遭遇するオンライン英語会議。特にバックオフィスだと本社とのやりとりが発生するため免れないです。僕はマーケティング担当なのでもちろん免れることはできません。戦々恐々としながら英語会議に参加してきて、なんとか少し慣れてきた僕が英語が苦手な人向けのコツを紹介します。
相手が話しそうな内容を予習しておく
ビジネスの会議が日常会話と違うのは、専門用語が飛び交うことです。特に英語は略語をよく使います。それが一般的な略語と思って話を聞いていると、社内特有の略語だったりします。それが原因でどうも話の辻褄が合わないことに気づいた時にはすでに遅し、英語が苦手だと一度会話の聞き取りにつまづいたときのリカバリーに苦労します。日本語の会議でも予習しておくに越したことはないですが、しないことが多いと思います。そのノリで英語会議に臨むと痛い目にあうため、予習をしておくとダメージを軽減することができます。
アクセントの特徴を把握する
僕が定期的に参加する会議では、英国、オーストラリア、アメリカ、香港、アクセントが飛び交います。さらにインド、ロシアのアクセントで話す人が加わることもあります。オーストラリアの同僚との会話で(意外と理解できるな)と慣れた気になっていたら、香港の同僚が言っていることがまったく理解できなくてパニックになることがありました。これも徐々にですが各国のアクセントの特徴を自分なりに把握することによって、クリアに聞き取れはしなくても内容の推察がしやすくなります。例えば香港の同僚は文中や語尾の子音が落ちることが多いので、accessが「アセス」、putが「プ」に聞こえたりします。それを頭に入れてから話を聞くと呪文のように聞こえていた文章も意味がわかってくるので各アクセントの特徴を把握しておくのがおすすめです。
会議を録画する
これは裏技みたいな感じになってしまいますが、どうしてもわからなかった箇所をあとで確認するには最適な方法です。ネイティブやそれに準じる英語力を持つ人達からするといくつもある会議のひとつであっても、英語が苦手な日本人からすると大仕事なので、多少訝しがられても恥を忍んで断りを入れつつ録画しましょう。ZoomやMS teamsなどを使ってのオンライン会議が多いでしょうから録画機能は標準装備されているものでいいと思います。スクリプトとして書き起こししてくれたりもするのでありがたく利用させてもらいます。
英語が得意ではないことを匂わせておく
これはまあ、ネイティブからすると非ネイティブが話している英語を聞けば比較的わかることかもしれません。ただ今の世の中、英連邦やアメリカ以外のいろんな国や地域の人が英語を話すため、アクセントや言い回しの拙さだけで英語ができないとも判断しかねます。さらに向こうからすると外資系企業に就職してきて英語会議に出てきている人間が英語ができないなんて思っていないかもしれませんし、思っていても初心者扱いするとそれはそれでリスペクトにかける行為になりかねないため、ゆっくり話してくれることもないです。というわけで、自分から最初に「英語がすごく得意なわけではないので、聞き返したりするかもしれないけどご容赦ください」というようなことを伝えておくと、向こうからしてもやりやすいと思います。これは自分が無意識に悪気なく不用意な発言をしてしまったときなどにも、1回くらいなら「あ、すみません今のは間違いでした」と言える保険にもなるのでおすすめです。
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