マーケティングっていまいち社内での立ち位置がクリアじゃないですよね。「何やってるかわからない」「パンフレット作ってる人」「ツイッターやってるんでしょ」「イベント屋では」と言った声が聞こえてきます。何やってるかわからないから評価のしようがないのか、評価は今ひとつで発言力も低かったりします。でも仕事はしているので正当に評価されたいですよね。発言力を上げましょう。
わかりやすい実績を作る
できればリードから成約までを一気通貫で管理してマーケティングの手柄にできるとよいのですが、その過程ではインサイドセールスがいたり、フィールドセールスがいたりして、各々が虎視眈々と成果を自分の手柄にしようとさまざまな理屈を展開してきます。ここで争っても消耗するので、とりあえずは彼らが関係しない部分の数字で実績を作ります。マーケティングと切っても切り離せないのが数字です。数字を計測できるようにしましょう。コーポレートサイトのPV数とかツイッターのフォロワー数、メルマガの開封率などです。ここで大事なのは「相場」をきちんと把握しておくことと、それを説明することです。超有名企業のPV数や、有名ツイッタラーと比較されても困ります。自分たちが属している業界の競合他社や、協力会社などを例にします。PV数については他社のデータを計測することはできないので(そういうツールはありますが信憑性がちょっとわからない)、それなりに大手のweb制作会社が出している記事や、もしくはwebメディアの媒体資料などみると、把握できると思います。メルマガの開封率も同様でメール配信プラットフォームやマーケティングオートメーションの企業が出している情報など参考になります。
外部の影響力を活用する
マーケティングは社内のいろんな部署や人々と仕事をする機会がありますが、外部の人と仕事をすることもあります。例えばITベンダーであれば販売代理店がいたりします。彼らは基本営業部がやり取りをしたり、支援したりしていますが、稀にマーケティングが支援したほうがよさそうなことなどあります。例えば彼らが主催するセミナーの宣伝をメルマガに掲載するとかツイッターに掲載するとか、そういうことです。そういうときに積極的に協力しつつ、バナーの支給がなければこちらでよい感じに作ったりなどすると感謝されます。営業担当は販売店の人にあったときに感謝されるでしょう。このとき気をつけるのは担当営業を飛び越えたコミュニケーションをしないということです。あくまで担当営業をたてつつ、彼らが販売店を経由して成果をあげられるようにすれば、営業もマーケティングと協力するメリットを実感できますし、Win-Winというか三方良しになって皆ハッピーです。
新しい仕組みを導入する
人間は新しいことを始めるのが億劫です。そして新しいことを始めたり導入するのは面倒くさいです。いろんな人を説得したり根回ししたりする必要があります。例えばマーケティングのツールを導入するとなると、予算の部分はもちろんのこと、社内の声が大きな人たちからあれこれ注文がつきます。味方を作りましょう。マーケティングのツールは基本的にリードの獲得能力を向上させるものが多いので、そうなると営業部門にも影響してきます。彼らにとってもメリットがあるストーリーを作って営業部の力も借りられるようにします。「Webからの申込みでも名刺管理ツールと紐づけることで名刺管理も楽になって重複も減りますよ」とかそういうのです。どの会社も営業が一番発言力が強いので、よほどのことがなければ通ると思います。このとき、マーケティングにしかメリットがないものは避けます。この「仕組みの導入」という行為の目的は、ツールの導入によってマーケティングの能力が向上するのはもちろんのこと、社内での発言力を上げることも目的なので、自分たちだけではなく他の部署にメリットがあるものにします。新しい仕組みを自分で導入すると自分が一番詳しくなれるので、必然的に頼られる存在になりますし、「替えのきかない存在」に一歩近づきます。こうやって発言力を少しずつ増していくと仕事もしやすくなりますね。
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